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DIYで壁面収納を自作する<1>【設計・図面・材料調達編】

DIYで壁面収納を自作する<1>【設計・図面・材料調達編】

面収納を作っていきます。自分で作るにはちょっとだけハードルが高いかもしれないけど、やればなんとかなります。


一見難しそうですが簡単に言ってしまうと戸棚やタンスを作ってそれを重ねて組み合わせていくだけですから。じゃあ、張り切ってやっていきましょう!



壁面収納の設計構想


まずは、ネットで似たようなイメージのモノを探してイメージを膨らませます。


こんなやつ作りたい↓↓


ですが、そのまま同じものだと、必要のない部分もあるので、自分が何を入れたいのかをイメージして形状を決めていきます。

まあリビング、ダイニングで必要になるものはほとんど入るようにしたいですけどね。で、ボクの場合、最低限入れるものを想定すると、

・衣服
・文具、本
・食品、調味料などのストック
・スマホ、タブレットの充電スペース
・プリンター
・ホットプレート、カセットコンロ
・小物、雑貨


こんなところでしょうか。テレビはここに置く予定はないので不要。あと多分、モノが増えてくると、どんどん収納に吸い込まれていくと思うので、ちゃんと意識してモノを減らしていかないと、いくら収納が大きくてもすぐいっぱいになっちゃいそうな気もしますね。


壁面収納を収めるスペースはこのキッチン横の壁際です。


2Fダイニングキッチンエリア↓↓


横幅が2450mm、高さが2330mmのスペースがあります。


では早速設計していきます。とりあえず手書きで構想を練ってみます。


ラフスケッチ↓↓



んーこんな感じかなぁ。。。


一度CADで図面起こしてみますか。デジタルで寸法を追いながら書いたほうが間違いが少ないので。

フリーのAR CADあたりでいいかな?


図面↓↓


久しぶりにCAD使ったので、ツールの使い方を確認するのに時間かかっちゃいました。フリーのCADの中では使いやすいと思います。ユーザー多いし、Q&Aとかもいっぱいあるし。

昔は仕事で3D CADとかも使ってたんですが、こういうツールって普段使わないと忘れちゃいますね。

レンジとか調理機器はここじゃなくない?

そ、そうか。そうだねぇ。ちょっと考える



あーだ


こーだ


あーだ


こーだ




こんな感じでどうじゃい?↓↓

ん。いいんじゃない。



OK.これでいきましょう。

さてさて、なかなかの大物でちょっと作るのが大変そうですが、頑張っていきましょう!


壁面収納の材料選定


早速、必要な材料の調達です。棚部分はほとんど板材で組み合わせていきます。

板の種類フラッシュ板で作成していきます。前回の記事で、いろいろな板の種類を話しました。



フラッシュというのは芯材を薄板でサンドイッチして作る板です。

・大量に板を使うため、コストが安くて嬉しい
・天井まで組み上げるため、特に上部は軽量化したい
・芯材が入っていない部分の面方向の力には弱いが縦の強度はある。
 また、箱状に組んでいくので形状的にも強度は十分でる
・湿度変化による反り、ねじれにくいので建て付けが安定する


ということで、板を作る手間はあるんですが、バランスが取れていて良い材料です。流通している家具にもたくさん利用されています。空洞な部分があるので、コンコンと叩いてみると音が変わるので、それで判断できますよ。

でも、店の家具をコンコンしまくってたら店員さんにはイヤな目で見られるかも(笑)


フラッシュの構造↓↓



家具で使う板材は木片や木の粉を押し固めて板状にしたOSBやMDFなども安くて丈夫な材料ではあるんですが、そっちは板自体が重いんですよね。


フラッシュ板の材料を調達


早速ホームセンターとネット通販で買ってきました。


フラッシュに使用する材料



芯材
ラワンランバー
サイズ:サブロク(1820✕910)、厚み15mm


これを丸のこで縦に幅50mmくらいの細さに切って使います。1枚の板から1820✕50の長板が17本程度は取れます。

最初から角材を買った方が手間が少なくて楽なんですが、この厚みでしかも曲がったり反ったりしにくい(←ここ大事)材料っていうのが貴重です。

なるべく真っ直ぐな板を作ろうと思ったら、合板、ランバーや繊維板などの変形しにくい材料を芯材に使ったほうがベターです。



面材
ラワンベニヤ2.5mm


表面に貼る突板として、最初からキレイな化粧板を使う手もあるんですが、貼った後に木口の処理を別でしなきゃいけないのが面倒です。見栄えは多少悪いラワンベニヤですが最後に表面と木口をまとめてカッティングシートを貼ることで工程を減らすのとコストダウンを狙いました。


表面
カッティングシート白



表面に貼るシートはカッティングシートを使います。ダイノックシートという商品もあります。それらの違いは・・・

カッティングシート
株式会社中川ケミカルの商品。原料は塩ビの薄いシートです。リメイクシートと言われているものも同様です。

ガラスやディスプレイ面など下地がキレイな平面の施工に向く。


ダイノックシート
3M(スリーエム)という会社の「ダイノックフィルム」という商品。原料はポリエチレンやポリプロピレンのようなオレフィン系の樹脂です。他社もオレフィンシートというように商品を出しています。

熱を加えることで伸びる性質を持っており、また耐久性のある材質のため家具など内装品に向く。


カッティングシートとダイノックシートの違い
ダイノックシートの方が厚みもあり、材料自体の耐久性も高いです。フローリングのシートやドアや壁、家具などによく使われます。
また、ダイノックシートはドライヤーなどで熱を加えることで多少伸ばすことができます。なのでうまくやれば曲面に沿ってキレイに貼ることもできます。

カッティングシートは熱を加えると伸びますが、伸びたまま硬化してしまい柔軟性は無くなります。なのでダイノックシートのような曲面への加工は難しいです。また、貼る際には水で濡らして貼る方がキレイに仕上がります。


また、施工の際は角部からの剥がれを防ぐために接着力を補強するプライマーを塗布すると長持ちします。

ということで、圧倒的にダイノックシートの方が性能は優れているのですが、ちょっと高いんですよね。まあそれに見合った仕上がりになるんですけどね。


ダイノックシート白↓↓


今回は、価格重視でカッティングシートを使ってなんとかやってみることにしました。平面が多いですし。頻繁に出し入れする箇所で後々はがれてきちゃったりしたら、そのときに部分的に補修しようかと思います。


製作に必要な工具、材料


・ボンド

芯材とベニヤ板を貼り合わせるために使う


・タッカー

芯材同士を固定して枠にするために使う


・クランプ

ボンドで貼り合わせる時に乾くまで固定するために使う


・トリマー

芯材からはみ出したベニヤをカットして木口をまっすぐ揃えるために使う。無ければカッターでも可


丸のこ

板を切り出すために使う


インパクトドライバー

板を箱状に組むときに使う


フラッシュ板の製作開始!


さて、早速材料の切り出しから始めます。その前に構成パーツのラフ図を用意して、何がどれくらい必要なのかを把握しておきます。

パーツ図面を起こす


まずは、一番面倒な左側、A部分の棚を作っていきます。


この左側の部分は上中下の3パーツに分かれていて、上は観音開き扉、中は跳ね下げ扉、下は5段✕2列の引き出しにしようと思います。


引き出し部分がちょっとむずかしいかも知れないけど、まあなんとかなるでしょう。この引き出しには衣類をいれます。


次にパーツごとにラフ図を描きます。どれくらいの寸法の板が何枚必要なのか視覚的にわかるので、漏れがなくなると思います。コレをもとに細かいパーツを割り出していきます。


ふう。やっと、準備が整いました。図面が間違っていると、最終的に仕上がりがずれてしまい、結局補修、最悪作り直しになっちゃうので慎重に見直します。

OKなら切り出しに入ります。


材料の切り出しとフラッシュ板製作


まずは、芯材を切り出しをしていきます。

丸のこでサブロク(1820✕910)のラワンランバー15mm厚を必要寸法でどんどん切っていきます。


長尺のカットで卓上丸のこがあれば楽なんですが、場所を取るので丸のこ手持ちでカットします。

同じ寸法のものをたくさん作る時は、いちいちスケールで測るのは面倒だし、目盛りの読み取り間違いがおきやすいので、寸法を合わせた「バカ棒」を用意すると良いです。


寸法間違いという「やっちゃった」が減ります。


あと、丸のこ定規を作っておくと便利です。そのうち作り方の紹介記事を書きます。

市販品なら「Lアングル定規」とか「丸のこガイド」とか使ったほうがキレイに仕上がります。



Lアングル定規↓↓


丸のこガイド↓↓


芯材を切り出したら四角に組んでいきます。どうせ上からベニヤを貼って固定されるので、木材同士の接合はタッカーでいいんですが、ちょっとでも強度が上がればいいかなと思って穴開けてビス止めにしてみました。

あんまし意味無いかもしれんけど。


よし、ではどんどん組むぜぃ


接合するときに、木同士がズレないように気を使います。

”キ”だけにね!

・・・


ん、ゴホン。
と、とにかくビス止めだと下穴が真っ直ぐでないとずれやすいのでクランプで押さえながら固定していきます。


できたら、ボンドを塗ってベニヤを貼ります。



そしてベニヤ板を上から貼り合わせたら、ボンドが乾いて固まるまでクランプで挟んでおくか、重りを上に乗せて圧着します。


ベニヤ板は仕上がり寸法より数ミリ大きめに切っておきます。そして、乾いたあとにはみ出した部分をルーターでまっすぐに整えてあげます。

事前にきっちり寸法を揃えても、乾燥後に見るとちょっとズレてることが多いです。どうせズレるので、それならあえて最初から大きめにしておこうっていうスンポウです。


トリマーのビットを目地払い用にします。



ビットの先端のシルバーのリングがガイド用のベアリングです。芯材の上下の飛び出したベニヤをまっすぐ揃えてカットすることが出来て木口がキレイに揃います。



トリマーが無くても大丈夫。カッターを使って飛び出たベニヤを丁寧に切り落としてもいいです。


両面ベニヤ板を貼って木口を整えたら、次はカッティングシートを表面に貼ります。


板が出来たら、箱状に組み立てれば棚ができます。ちゃんと芯材で枠を作っているので、ビスで止めていけば問題なく組み上がります。


組んでみました。これは、壁面収納の左下エリア、引き出し部分の枠組みです。


引き出し部分は寸法がずれてしまうと、引っかかったり、ガタガタになったりしてスムーズな出し入れができなくなっちゃうので、図面と仕上がり寸法をしっかり確認してつくります。


と、長くなってきたので今回はここまでにしましょう。

次回は完成編です。一気に組み上げていきます。